美容師以外の職業から見た、美容師とは?

natsuko

さて、
前回3回は先輩美容師からの意見でしたが

今回はちょっと視点を変えて

フロントナツコから見た美容師とは?

を語っていただきます。
簡単な略歴はこちら

髙橋名津子(たかはしなつこ)

髙橋名津子

ヘアワークフラックス マネージャー
都立上野高校、明治大学法学部卒業後ビームス新宿店にて2年間勤務、2002年よりヘアワークフラックスのフロント・マネージャーを務めながら、アロマテラピーインストラクター資格取得、心理療法を学ぶ。

 

販売員と美容師の違い

ナツコ
こんにちは!
フラックスのフロント兼カウンセラーのナツコです。
私もアパレルという、くくりで言えば、
美容師と同じファッション業界で働いていました。
両方の世界をのぞいたわたしの感想です。
ナツコ
販売員は「自分の代わり」
がいくらでもますが、(まれにいるカリスマ販売員は例外)
でも9割の販売員は「あなたがいなきゃ私は買い物できない」
とは思われません。
タカハシ
これは美容師と大きな違いですね。
ナツコ
美容師はお客様と1対1の関係で
「ヘアスタイル」
という重要なファクターの責任を負います。
そのプレッシャーも大きいのですが、
お客様に感謝されたときの喜びや
信頼関係の深さは
販売員とは比べものにならないと思います。
ナツコ
逆に、販売員は気楽!ですが、
仕事に対するやりがいを自分なりに探さなければ、
成長しない毎日を無駄に過ごすことになります。
タカハシ
美容師のプレッシャーはかなり大きいです。
でもその分、喜んでもらえた時は物凄く嬉しいですね。

その仕事を一生続けられるか否か?

ナツコ
販売員は容姿が衰えれば「ブランドのイメージ」
とそぐわなくなるので
ずっと同じ店で勤めるのは現実的ではありません。
ナツコ
わたしが在籍したアパレルメーカーのように
20代〜マチュア(30〜40代)世代まで
チャンネルがあれば
年齢に応じてブランドを変えながら
働けるかもしれませんが…
やはり、
現実的には若い時だけの仕事という感じです。
ナツコ
美容師という仕事は、
フラックスのスタッフを見ていて思いますが、
本人の気持ちと環境が整えば
何歳まででもできる仕事だなと思いました。
ナツコ
美容師は練習〜デビューまでの期間は
先が見えなくてつらそう。
自分が中途半端なら
中途半端な結果しかついてこないし
(かつそれが誰の目にも明らかになるのが辛い)
なんとなく・・でできる職業ではない感じがします。
ナツコ
スタイリストとして成功するまでスタッフを何人も見てきましたが、
皆数回の「波」があります。
それをうまくやり過ごせることができるかが鍵だと思います。
ナツコ
今が辛くても、
身近にそのつらさを乗り越えて
成功した人がいれば頑張れるのかも。

お給料やおやすみについて

ナツコ
わたしは大卒で
大手の販売員になったので
福利厚生も含め恵まれていました!
(初任給額面25万)
ナツコ
土日が休めない、
年末年始出勤が全く苦ではなかったので
販売員向きだったのかも。
ナツコ
ただ、地方のアパレル販売員だと
お給料の面やお休みの面では、
美容師と同じような境遇と聞きます。
気楽さという部分では勝っているが、
美容師のように一生続けられるかどうかと
将来を考えるとどうなのか?と思う。
ナツコ
美容師は
「実務を教えてもらいながら」
「育ててもらいながら」
働くので、
そのぶん最初は
給与が低めでもしょうがないのかも?
ナツコ
ただ個人的には、
自分のお店のスタッフには
年齢給くらいはあげたい。
どうしたらそれが実現できるか?模索中です。
タカハシ
なるほど。
美容師以外の職業の意見を聞くということも、
今後の仕事の向き合い方の参考になりますね。