美容師をやり続けることの意味とは？

前回二人は

途中で美容師を離職（未遂）をしたスタッフの話ですが
今回は、フラックスのママ美容師
美容歴２３年の　菊池のお話をきいてみたいと思います。

美容師でいいかなぁ〜

菊池

こちりこ！菊池です。よろしくねがいしまーす

タカハシ

（いい歳して、こちりこって）で、菊池さんって、美容師歴長いけどそもそもなんで美容師になったんですか？

菊池

母親が美容師で（今も現役）美容師もいいかな？くらいのノリです。

タカハシ

ああ、私と似てますね。

菊池

他に、この仕事がしたい！ってのもなく、なんとなく軽い気持ちで選びました。

さぁ、そんな軽い気持ちで始めた美容師
どうなってしまうのでしょうか？

軽い気持ちで始まった美容師生活

菊池

そんなこんなで担い気持ちで始めた美容師、
インターンとして夜、遅くまでの練習毎日、
シャンプー シャンプーの日々手荒れもひどかったし
体力的にも辛くて…

タカハシ

辛くて…？

菊池

一度 美容の仕事を離れました

タカハシ

お前も、一度辞めたんかい！

菊池

そうなんです、だからわかるんです。
入って数ヶ月で「辞めたい」って気持ち。
なんか思ってたのと違った。
なんですよ。

タカハシ

だって、それ覚悟で美容師になったんでしょ？

菊池

もちろん、母親を見て知っているはずだし、
甘いものではない。
ってことは承知でしたが、
それ以上でした。

タカハシ

まぁ、お母さんの時代と比べて、
お客様のニーズや
ヘアスタイルが多様化してきたから
覚えることも増えましたしね。
手荒れってのも辛いですしね。

菊池

そうですね。薬も当時は強いものが殆どでしたから。

タカハシ

私も、肌弱いんでそこは共感できます。
肌が弱いし、練習時間も朝と夜、
そして遊んでばかりって、
肌も回復しませんよね。

タカハシ

でも、なんで又やろうと？

でも、一度足を突っ込んだからには もう一度やってみよう！

菊池

って。ちょうど新しくオープンする美容室のスタッフ募集を見て、
ここで続けられなければ
美容師は辞めようと決め、
その日のうちの面接にいきました。

菊池

当時、最先端の店舗、沢山のスタッフ、
そして何よりも
お客様がひっきりなしにやってくるお店でした。

タカハシ

私もお世話になった店ですね。
当時飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長でしたからね。
菊池さん、結構売れっ子でしたよね。若かったし。

菊池

そうですね。
スタイリストとしてデビューして、
技術も身につけ沢山のことを吸収して
刺激的な毎日でした。
相変わらず毎日 遅くまで仕事をして
ヘトヘトになってましたが毎日が楽しくて
仕方なかったです。

菊池

美容師に戻って良かった！って思いました。

え？独立するんですか？着いていきます！

菊池

そこで、ボスと仲良くなり、
独立するって話を聞いて
「行きます」ってなるんですよね。

タカハシ

私はもう、
そのお店で学ぶことは無いと思ったので
独立しようかと。
でも、当時の売れっ子連れて行くとなると
いろいろ問題がありますんでね。
オーナーに相談したら、
どうやら私と付き合っていると思っていたらしく（私は既婚）、
幸せにしてやれって。

菊池

え？そうなんですか？

タカハシ

まぁ、迷惑な勘違いでしたが、くれるんなら貰っておこうと。

菊池

で、ついてきちゃいました。

タカハシ

まぁ、その後はお店もいろいろあって大変でしたが、
今思えば楽しかったですよね。

菊池

辞めてしまうスタッフも多いけど、
きちんとやるスタッフが残ったって感じですよね。

タカハシ

で、長老的な存在からまとめてください。

菊池

わかりました。

離職理由はいろいろあるけれど

菊池

やっぱり、入ってすぐに何か違った…大変だ…
みたいに思って辞めてしまう美容師の卵は
今多いと思います。実際に私もそうでしたが、
辞める前、辞めた後に
もう一度考えてもらいたいのです。

タカハシ

何を？

菊池

まず、その辞める理由がお店が嫌なのか、
美容師が嫌なのか？
そして、辞めた後就く仕事が
自分がやりたかった仕事なのか？どうなのか？

タカハシ

ふむふむ

菊池

まず、お店が嫌で辞めるなら、
たまたまそのお店が合わなかった
ってだけだと思います。

菊池

美容室は今２２万件もあるなか、
たまたま入ったお店が自分にあわなかっただけであって、
たった１店舗で働いて「美容師辞めたい」
と思うなら、ちょっと待って。
と思います。

菊池

私のように、
次に入った店舗ではどんなに忙しくても、
楽しく働けるって場合もあるんです。

タカハシ

なるほどね。
１年も働かず美容師を辞めたいと思う新卒の美容師は、
だいたい１店舗目で諦めてしまうみたいですからね。

菊池

みたいですね。
そんな時は、環境を変えてみるってのも良いと思います。

そして、「お休みが少ない」「給料が少ない」「練習時間が遅い」
と言って美容師を辞めてしまう方は、
そもそも「何で美容師を目指したの？」
ってことを考えてもらいたです。

菊池

お休みや、お給料は今かなり改善されています。
でも、技術も接客もできない立場、
最初から高給取りの仕事なんて無いと思います。
しかも、スキルアップすればお給料なんてどんどん上がりますし。

菊池

しかし、「練習時間」というのは
きちんとした技術を覚えるためには不可欠なことです。
将来笑顔でお客様に「ありがとう」
と言っていただきたければ、
やはりそこはきちんとするべきだと思います。

菊池

厳しいようですが、
練習は嫌だ、給料は欲しい
はちょっと虫が良すぎるのでは？
なんて思うのは古い美容師だからですからね？

タカハシ

技術職としては、
見るだけでは覚えられないことが多いですからね。

菊池

こうして、私が結婚、出産を経て
美容師を続けられているのは
今のお店の環境と、やはり自分のやってきたこと、
結果お客様に愛されていることだと思います。
辛い時期もありましたが、
やはり自分を信じてやり続けてきて良かったと思います。
年を取っても、健康である限り
続けたいと思います。

タカハシ

登場の仕方とは裏腹、
案外熱い真面目なことを語って頂き
ありがとうございます。

今回は、菊地が美容師について熱く語って頂いたので、
私がまとめる必要はありません。
美容師を辞める前、
辞めた後もう一度よく考えると良いそうです。